第20章 危険な香りの温泉旅行 松会議
「俺はナス子がヴァージンだろうが経験者だろうが関係ないさぁ、どちらにせよシスターを愛せる自信はあるぜぇ~?」
特にナス子に恋愛感情を抱いてはいないカラ松だが、そう言いつつも、胡坐をかいている足はバタバタと震えている。
「・・・・・・・・・へぇ、じゃぁナス子は俺たち童貞六つ子を差し置いて、他の男と宜しく腰を獣のように振ってるって事か、とんだ淫乱女だよね」
「「「「「・・・・・・・・・・・・・」」」」」
一松の言葉に皆が股間を押える。
まさかの相手がナス子でも、やはり我ら童貞。
AV的な事を想像をしてしまい、下半身が熱くなる。
「んー、じゃぁ姉さんはセクロス経験があるって事だね!」
「いや、それがわからないから今会議してるんだろぉ?けど俺ら童貞を差し置いて自分はパンパンあんあんヤってたらそれはそれでなんかムカつくよね!」
おそ松が十四松を制しながら文句を言う。
「それに前に俺がちゅーしたくらいで顔真っ赤にするようなやつだよぉ、男性経験なんてある訳ないでしょ~、議題にしといてなんだけどっ」
「え、待って待って待って兄さん・・・ナス子姉にキスしたの?」
トド松がおそ松の言葉にすかさず入り込むが当のおそ松は知らん顔。
・・・・・・・先ほどのおそ松の発言、それを静かに聞くカラ松とチョロ松はなるほどと思った。
確かに経験豊富だったりしたらたかがキスくらいで動揺する事はないだろうと。
「わかった!アイツやっぱり絶対処女だ!!」
ほぼ決めつけたように指を皆の前に出し堂々宣言するクソ長男。
正直今までの松達ならこんな事情どうでもいいし、考えたくもなかった。
まるで母親の初体験について話しているような気分になるからだ。
だがしかし、最近の六つ子は何故かナス子の事を自覚なく少しずつ女性として意識しはじめている。
「ねぇ、じゃぁボクが聞いてみようか!」
「黙ってろ十四松、お前が聞くと余計ややこしくなる・・・」
「確かに!」