第19章 危険な香りの温泉旅行
「この中から誰か一人を選んで最終的には恋愛ENDとかあるじゃん?!BADENDは死にネタとか結構あるけどさぁ」
「えぇ?!死にネタとかあるの?恋愛ゲームに?こっわー、ぼくそんな恋愛ゲームは絶対やりたくない!」
トド松が隣に来て面倒臭そうに私の熱にノってくれた。
けどトド松はこの手のゲームはあまりやらなそうだ・・・。
それぞれの荷物を置くと、いつものように円を作って団らんが始まる。
トド松と十四松に挟まれて可愛い弟を堪能する・・・・・私、ハハン!
テーブルは少しずらして置いてあるので、普通に7人で丸くなって話す事が出来た。
「なぁなぁ、そのゲームって全員選ぶ事ってできねぇの?」
おお、珍しい。おそ松がゲームに興味を抱いている!
私は嬉しくなり、もうあの事などどうでもよくなってきて普通におそ松に話し返す。
「出来るよ!逆ハーEND!!でもそれはそれぞれのイベントをちゃんとやって隠しルートとかも発見しないと出来ないやつもあるから、ゲームによっては難しいんだよ~」
「へぇ、それって女の子がいっぱい出てくるのもあんの?」
「え、あるよ?アンタの好きなエッチなゲームとかもね、あるよ」
悪戯っぽくニヒヒと返してやると、おそ松は更に興味を示す。
まさかおそ松がゲームの話題にこんなにノって来てくれるだなんて・・・。
お姉ちゃん、ずっと諦めないでゲームの話続けてて良かったよー!!!
「でもそういうゲームは私よりチョロ松の方が詳しいかもよぉ?」
チラリと企み顔でチョロ松を見やると、なっ?!っていう感じで後ずさる。
フフフ、私は知ってるよ・・・?
君も実はそういうゲームにも興味がある事を!