第17章 どうしようもないけど可愛い弟達 十四松 トド松
「畏まりました、ではこちらにどうぞ~あ、妹さんも良ければご一緒にどうぞ」
「え」
「いや、ぼっ……私は別に・・・」
「まぁまぁまぁ、せっかくですし、フフフ」
そしてナス子はトド松と二人で大きめの試着室に入れられる。
外には十四松が一生懸命タッティをry
「(小声)どどどど、どうすんのアンタ・・・」
「(小声)僕だってどうしていいかわかんないんだけど?!てか測られても僕胸ないし困るよっ」
「(小声)いやそういう問題じゃない、馬鹿」
自分の胸を押えて困るトド松、マジ女子か!!
それよりも今はナス子と同じ試着室にいる事に動揺して欲しい所である。
相手が弟のような存在、そして女子として全く見てないにしてもさすがにこれは恥ずかしいとナス子は思った。
程なくしてカーテンが開く。
「お待たせ致しました~!ではお姉さんから測っていきましょうか?」
店員は何もこちらの事情など知る訳もなく丁寧な接客をしてくれている。
「はい、では上着と今付けてる下着を脱いでいただいても宜しいですか?」
店員さん、人畜無害?とはこの事か、困り果てたナス子はトド松の顔を見る。
せめてと思い、トド松はナス子から目を逸らした
。
今思えばこの時にやはり別々に測って下さいと言うべき、またはトド松が気を利かせて外に出て行けばいいだけの話だたったのだが、時既に遅し。
言いたい事が言いだせない真奈美は覚悟を決めて服を脱ぎだす。
こんな事になるならやっぱり覚悟を決めて一人で頑張れば良かったと思う真奈美の後悔はもう遅い。