第17章 どうしようもないけど可愛い弟達 十四松 トド松
「ん~・・・もう、仕方ないなぁ・・・」
「タッティ!!!!」
あぁ、やはりタッティしてるよ十四松。
十四松が下半身を押えているので怪しいとは感じていたナス子だが、もうここは引き返せない。
頑張ってタッティのまま歩いてくれ十四松。
なるべく股間隠したまま・・・・・・・・・。
痛そうだけど・・・。
「けどこれ貸しだからね!!!!!ナス子!」
「うん、貸しだね!」
さすが六つ子の二人、ちゃんと条件をつけてくる。
いやぁ、二人共あざといよねぇ。
ちゃんとしてるってかちゃっかりしてるよねぇ・・・。
でもここは自分が我儘を言っているので仕方ないと思い、貸しの内容はわからないが、3人で再び目的のショップに入って行った。
***
「女の子の下着って可愛いよねぇ、ナス子姉の下着見た後だとあれだよね、ナス子姉の下着はもう原始人だよね」
「軽くディスらないでくれます、トド子さん」
「えー、トド子別にディスってないよぉ?ナス子の下着が普段クソダサイって言っただけだよぉ」
両手でぶりっ子ポーズをとるトド松、自分より女の子してる・・・。
一方十四松は静かだ、頑張ってタッティを収めようとしている。
3人歩いていると、ふとトド子が思い出したように口を開いた。
「そういえばナス子、サイズは測った?」
「え?」
「それわかんないと選べないでしょー?」
ぷくっと頬を膨らませるそれはもう完璧女子だ。
可愛い、ものすっごく可愛い、普段のクソ生意気なトド松とは思えない、とナス子は思う。
「すみませぇ~ん!」
女装に自信を持ったトド松が声色を変えて店員を呼ぶと、その声に反応した店員がコチラへとやってきた。
「はい、どうされましたか?」
お化粧もバッチリ、スタイルもバッチリな店員さんに鼻を伸ばすトド子と十四松。
いやいや、と頑張って首を振り本来の目的を告げる。
「お姉ちゃんの下着を買いに来たんですけど、サイズがわからないらしいので測ってもらっていいですかぁ?」
この動きに何か言葉をつけるならキャルンって感じだ。
演技上手すぎ!