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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第17章 どうしようもないけど可愛い弟達 十四松 トド松



「十四松、食べたいなら私の半分あげるからトド松の邪魔しちゃだめだよ?たまには末っ子のトド松にも優しくしてあげなくっちゃね?」

「あーい!」

「ほら、ごめんねぇトド松、もっかい口開けてー」

「・・・ったく、十四松兄さんは本当自由人なんだから」

 まだ不貞腐れた様子ではあったが、ナス子の行為に素直に口を開けてやっとパフェを頬張る。

「ん~♪ここのクリームとイチゴの酸味ってすっごい合うよねぇ、なんか特別な所から牛乳を調達して、イチゴも特別産らしいよっ」

 ニコニコと笑顔で語るトド松に関心の目を向けるナス子、その横でパフェに夢中になる十四松。

「へ~、さすがトド松。よく知ってるねぇ!特別って事しかわからなかったけど・・・。」

「とにかく、特別なんだね!」

「当たり前でしょー、僕を誰だと思ってるの姉さんったらぁ」

 良かった、機嫌直った。
 基本六つ子は面倒な事ばかりするが、褒めるとチョロイ。
 トド松だけどチョロ松・・・ってそのネタもういいわ!
 自己突っ込みを済ませ、自分のパフェをまた食べようとすると、ナス子の前にスプーンを出された。

「ん?」

「姉さんも僕の食べるでしょ?はいっ、あーん♪」

「わーい」

 パクリ

 そして十四松再び。

「うんまー!」

「「十四松ーーーー!」」

「あ、ごめんごめーん!」

 目の前に出されたら食べてしまう症候群でもあるのだろうか、トド松から差し出されたスペシャルパフェを十四松に攫われた。

「十四松兄さん、我慢!ナス子姉が食べられないでしょ?」

そう言うと、再びパフェを掬い口元へと運んでくれるトド松。

「あー・・・んー!!んーー!!!!」

 トド松がくれたスペシャルパフェは、ナス子と十四松が食べているものとまた違う感覚がした。
 感動して口をモゴモゴさせながらナス子はトド松を指さす。

「あ、わかる?わかる、これ?やっぱスペシャルだとちょっと違うでしょ?スタンダードも美味しいんだけど、こっちもすっごい人気がるんだよね~」

 普段のナス子なら、このような店に出入りする事など本当に全く、強要されない限りは絶対にないのだが、たまにはこんな風に店巡りをするのも悪くないと思った。
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