第16章 ヤケクソ療法? カラ松 チョロ松 ※多少シリアスが含まれます
スッキリしたら、急に睡魔に襲われたナス子がゆっくり寝たいというので、カラ松とチョロ松の二人は家を後にした。
「フッ・・・チョロ松、さすがだったぜぇ・・・一体何をしたんだ?」
自分がやっちまった後、罪悪感に膝を抱えて蹲っていた次男は、チョロ松とナス子の間に何があったのか耳に入ってはいなかった。
だが、晴れやかなナス子の様子に、チョロ松が何かしてそれが功を成したのだということはこの残念なカラ松の頭でも理解できたようだ。
「・・・・・・・・・・」
「チョロ松?どうした?」
一向に返事がないチョロ松に、少し前を歩いていたカラ松が歩みを止めて振り返る。
見ると、チョロ松は俯いて黙りこくってしまっている。
「チョロ松、チョロ松?おい・・・?」
カラ松が身体を揺すると、突然ものすごい形相でチョロ松が顔を上げる。
ひっ、と短く悲鳴を上げ一歩後ずさり、かけていたサングラスをずらしてチョロ松を見やる。
「どっ、どうしたというんだチョロ松っ・・・何を怒って」
「怒ってんじゃねぇえぇぇよ!!!我慢してんだよ!!ず━━━━━━っとね!!?」
「え、え?」