第16章 ヤケクソ療法? カラ松 チョロ松 ※多少シリアスが含まれます
「へえ゛っ?!な、なんで俺?!」
「早く」
チョロ松が怖い・・・色んな意味で怖い、と、やはり押しに弱いカラ松は一つ下の弟に逆らうことが出来ず、緊張した面持ちでナス子の前に擦り寄る。
カラ松との距離が近くなり、未だに状況が理解出来ていないナス子も、さすがにぎくりと体を強張らせた。
そんなナス子の様子にカラ松が気付き、やはり・・・と思ったが斜め後ろからの視線とオーラが怖い。逆らえない。Oh・・・
せめて、と思い、カラ松は意を決して口を開く。
「い、いいんだな?シスター・・・」
鬼気迫る様子のカラ松に、ナス子は勿論NOとは言えない。
うん、と一言返事をし、頷き、ぎゅっと目を閉じる。
こんな時こそ普段の痛い発言や行動を炸裂させるべきなのだが、このポンコツ頭カラッポカラ松です、な次男は言葉を間違える。
「では、失礼します」