第108章 最終回【逆ハー】ネヴァーエンディングストーリー
「脂ものが駄目になるって典型的なアレじゃないのか?」
二階では勿論、同じ会話が繰り広げられている。
「わかってる、わかってるよカラ松」
「これで酸っぱいもの食べたいって言い出したら確信に迫っちゃうんんじゃないの、ねぇ」
「そもそも妊娠してたらどう変わるのかな?」
トド松がスマホを取り出し、それに書いてある文章を見ると、皆が絶句してしまう。
「それがさー、調べてみたんだけど……誰かに相談はちょっとわかんないけど、他のだと……ヒールを履かなくなる。いや、ナス子だよ?最初から履くわけがないよね。残念女は健在な訳だし」
続くようにおそ松も他の項目を確認してうーんと唸っている。
「ずっとマスクを着用するってのもないよな、だってナス子だし。装着しても苦しいとか面倒とか言って秒で外すでしょぉ」
他にはとみても、正直今当てはまるものはないかもしれない。
「そうだなぁ、ナス子の動きが遅くなるっていうのも今にはじまった事じゃないからね」
「……そそ、体調が悪そうって言うのも職場上仕方ないんじゃない?」
━━━━━━━━━━と、いう事は?
「まだ確信は持てないけど少し回避出来たんじゃね?!」
「いやいや、ここで安心しちゃって期待を裏切られたらどうするのおそ松兄さん!」
「さっきからお前らはホントクズだな」
「チョロ松兄さんもでしょ!!」
「おいおい、会話がループしてしまうぞ」
各々喋りながら、微かな望みが出来てホッと一撫でするメンバー達。
もう一個確認するのならば飲み物の違いらしいが、気負う必要はないように思えてきた。
「ただ問題は、ナス子の今日の食欲に関してだ!」
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