第107章 【アンケート感謝:チョロ松ルート】彼と私のXXX
これは……いつものパターンになりそうな予感がちゃんと頭の隅ではするのに、やっぱりこの口が止まってくれない。
私が感情的になったからか、チョロ松もイラついているのか、もしくはその両方か、どんどん声が大きくなって言い合いになってしまった。
「言っておくけど私にはこんなことになる心当たりまっっったくないから! そしたらチョロ松がなんかしたとしか考えられないじゃん!」
「その言葉そっくりそのままお前に返すよ! 僕にはなんの心当りないから! どうせお前がなんかまたくだらないことでもしたんだろ!?」
「くだらないことってなんですかー!? ていうかいつ私がくだらない事なんかしたわけ!?」
「いっつもだろ!? いっつもいっつもくだらないことでキャーキャーキャーキャー!」
「はぁー!? そっちだってラノベがどうとかにゃーちゃんがどうとかいっつもいっつも興奮し出すとこっちの話なんて全然聞いてくれなくなるくせに!」
「お前なんて僕の話まともに聞いてることないだろ!?」
「聞いてますーーーーー!! そっちが聞いてくれないって話なのにすり替えないでよね!」
「すり替えてないだろ……はーーーーー……もういい! 僕は帰る! このままここにいたってなんの進展もなさそうだしな!」
「私の身体で勝手にどっか行かないでよ! チョロ松っていつもホントに勝手だよね!」
「知るかボケェ!! ナス子の身体だろうが俺の身体だろうが関係ねぇーし!」
バァーーーン!!
と、大きな音を立ててチョロ松は私の身体のまま部屋を出て行ってしまう。
まだ話は終わってないのに。
やっぱり、最近の喧嘩のパターン通りになってしまった。
こんなんばっかりだ。
突然一人になった部屋は、ガランとしているように感じて、今まで感じなかった肌寒さまで戻ってきて、ボロボロと涙が出てきて止まらない。
「う〜〜〜……っチョロ松の……チョロ松の馬鹿ぁぁ〜〜……っ!」
一人きりの部屋に響く鳴き声は、いつもの自分の声ではなく、チョロ松の声で。
それを感じてまたさらに泣けてきてしまった。
・
・
・