第107章 【アンケート感謝:チョロ松ルート】彼と私のXXX
自分の家にやってきて玄関のチャイムを鳴らすと、自分が出てきて中に入れてくれた。
正しくは、私の体に入ったチョロ松が、ということだけれど。
部屋に入ると、ミケ子にご飯はあげてくれたみたいで、ミケ子は窓際の日当たりの良いお気に入りの場所で丸くなっていた。
ご主人様がこんな訳のわからない目にあっているというのに、呑気なもんだ。
「…………」
「…………」
お互い、何故か言葉が出てこない。
「「あっ、あのさっ……!」」
そっちが喋り出さないのならと思って口を開いたらコレだよ。
よくあるヤツよくあるヤツ。
こういう時は大体チョロ松が譲ってくれるので、今回もそのパターンだろうと思って私は構わず言葉を続けることにする。
「ねぇ、これってどういうこと? 私たち完全に入れ替わってるよね? 夢じゃないよね?」
「どういうことって聞かれたって、僕にわかるわけないだろ?こっちだって困惑してるんだからさ。入れ替わってるよどう見ても。夢なら覚めてほしいけど、どうやら夢じゃないみたいだね……」
Oh……MAJIKAYO……
これはとてもとてもリアルな、恐ろしく現実に近い夢ということに一縷の望みを持っていたが、それはもろくも崩れ去った。
ワンモアチャンスなんて言葉はなかったんや……
改めて、ガックリと肩を落とすしかなかった。
いやもう肩だけじゃなく言っちゃえば体全体が落ちるくらい落胆したと言えば、今の私の落胆具合がお分かり頂けるだろうか……。
「ねぇ、僕の身体で床にベッタリ這いつくばるのやめてもらえるかな?」
「今は私の体じゃい……這いつくばる他にどうしろって言うのよコレ……転がり回ればいいの?ローリングチョロ松になればいいの?」
「ローリングチョロ松ってなに?! いいから起き上がってシャンとしろって言ってんの!」