第107章 【アンケート感謝:チョロ松ルート】彼と私のXXX
「なに、お前寝ぼけてんの? いいからさっさと朝飯食べて来いって。俺まで母さんに叱られるだろうが、ほら行けよ」
「ちょっ……! 押さないでよ!」
まだ話があったのに、おそ松に背中を押され部屋から出されてしまう。
戻ろうとしたらピシャリと襖を閉められてしまった。
取りつく島はないということか。
とりあえず諦めて階段を降りて行き、勝手知ったる人の家で居間へと入っていく。
「あっ、オハヨー、チョロ松兄さん」
「グッモーニンだチョロ松。珍しいな、チョロ松が最後か」
まだ食べていたらしいカラ松と十四松が挨拶をしてくる。
「う、うん……おはよう……あの、ちょっとトイレ行ってくるね…」
私の台詞に頭にクエスチョンマークが浮かんだカラ松、十四松を横目に居間から出て行きトイレへと向かう。
そりゃそうだ、それなら居間に来る前に行ってくればいいものを……と普通思うだろう。
だけど、私は別に急に催したからトイレに行くと言ったわけではない。
目的はトイレではなく、その前にある─────────……
「おぎゃあああああああああああああ!!!!!」
悲鳴が松野家に響き渡る。
あまりの声にドタドタといくつもの足音がこちらに向かってくるが、ハッキリ言ってそれどころではない。
「どうしたチョロまぁつ!?」
「チョロ松兄さん?! 子供でも産んじゃったぁ?!」
「なんかおもしれぇこと起こる予感がして来ましたぁ!」
おそ松はコロス。あとで三回コロス。
「なっ、なっ……なんっ……なんでぇぇぇぇえぇぇぇ?!」
鏡に映ったその姿。それは、チョロ松だった。
今もこんなに驚いたことは未だかつてないという表情で鏡の中から私を見ている。
これは……さっきから、もしかしてとは思っていたけど、まさかそんなことが起こるはずがないと自分に言い聞かせていたけど……
私─────────……チョロ松と……
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