第107章 【アンケート感謝:チョロ松ルート】彼と私のXXX
いつのまにか目からはホトホトと涙が溢れて止まらない。
一度出てきたものは止まらないどころか堰を切ったように溢れ出し、ジワジワと足元に染みを作っていく。
どうしてそうしていたのかわからないけど、自分の家に戻ってきて玄関にただ立ち尽くしていた私は、ついに膝を追ってその場で号泣してしまい、泣いて泣いて、泣き疲れて、気がついた時には布団の中でうずくまり、そのまま寝てしまった。
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─────────ハズだ。
お酒は飲んでない。だから酔ってはいない。
いや、むしろ酔っていた方が今の状況は説明がつくかもしれない。
いや、つかないか。むしろこれは夢かな。
うん、そうだ夢だ。夢というなら全ての説明がつくから夢だコレ。
「おおい、何やってんだよ、あと朝飯食ってないのお前だけだよぉ? 母さんが皿いっぺんに片付けられないから早く食えって」
まったく状況が飲み込めない私に、相変わらず呑気な声でおそ松がそう言ってくる。まだ寝癖が直っておらず、朝ごはんを食べた後だろうにまだ眠たげな様子だ。
「あ、うん……ねぇ、おそ松」
あれ?なんだか声がいつもの自分の声と違う気がする。寝起きだからかな。
でも聞いたことのある声だし、風邪でも引いちゃったかな?
まぁそんな些細なことは今はどうでもいい。
「あ?おそ松ぅ? ………いや別にいいけどさぁ、何だよ変な顔して」
「私、どうしてここにいるの? しかもアンタ達とお揃いのパジャマ着てさ……」
「はぁ?何お前、ついに頭おかしくなっちゃったの?シコりすぎて?ヤダこわぁいお兄ちゃんこわぁい!」
「ちょっと! ふざけてないでちゃんと答えてよ! てかシコりすぎって何?! それはチョロ松でしょうが!」
「だからお前だろ?」
「はぁ?!」
「いやだから、チョロ松はお前だろって」
…………。
至近距離で指を刺されるのはあまり良い気分じゃないな……いや、そんなことより、おそ松はどうしてしまったのか。
今私が話してるのって日本語だよね?