第16章 ヤケクソ療法? カラ松 チョロ松 ※多少シリアスが含まれます
「・・・もしかして、これカラ松がやったの?スッゲー片付いてるけど」
「ふふ~ん、ビンゴだブラザー。俺もなかなかやるだろう?」
「なんでお前がナス子の部屋を掃除してんだよ。朝やけに早く出掛けて行ったけど、もしかしてずっとここにいたの?」
「それもビンゴだ。今は丁度最後の仕上げをしていたところさぁ」
「突っ込みたい所は多々あるんだけど・・・ナス子は?」
「ナス子はまだ寝ているぞ。何か急ぎの用か?」
クイック●ワイパ●ハンディを元あった場所に戻しつつ、カラ松がそう答えると、丁度寝室の襖が開き、寝ぼけ眼のナス子がのそりと姿を現す。
「ん~・・・?カラ松、誰か来たの・・・?」
「ああ、おはよう、シスター。すまん、起こしてしまったか?チョロ松が来たぞ」
「おはよう、ナス子姉。お邪魔してるよ」
2人が挨拶すると、ナス子も「おはよう」と返事をしつつも、まだ眠そうな様子だ。
大きな欠伸を一つすると、ごしごしと目を擦る。
「まだ寝ていたらどうだ?疲れているんだろう」
「ううん、起きる・・・顔洗ってくる~」
「そうか、じゃあ熱いコーヒーでも淹れよう」
「うん、ありがとうカラ松」
ナス子はペタペタと脱衣所へと向かい、カラ松は台所へと向かうと手慣れた様子で三人分のコーヒーを淹れ、それを運んでリビングへと戻ってきた。
ほぼ同じタイミングでナス子も戻ってくると、さっそくコタツに入りコーヒーへと手を伸ばす。
「う・・・おこたが温かくない・・・」
そう言ってコタツの電源を入れると、暖をとるように両手でマグカップを包み子猫を膝に乗せてから一口コーヒーを飲んで起き抜けの喉を潤す。
「は~~~、美味しい・・・朝起きて飲む熱いコーヒーはいいなぁ・・・」
「それはよかった。轢き立てのコーヒーを用意した甲斐があるというもの」
「ありがと~カラ松~」