第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
「ナス子姉……ナス子姉」
「ん……んがっ!」
「……何その可愛くないイビキ」
皆が寝静まりいく時間経った頃、ナス子の枕元からちょこんと座り込んだトド松が顔を覗き込んでいる。
「んー……うっさいなぁ、なぁに?トイレ?」
「うん、トイレv」
なんの悪びれもなく小首を傾げてニコっと微笑むトド松、本当なら至福の睡眠タイムを邪魔されるのは嫌なのだが、このように頼られると嫌な気もしない。
どうしてもお姉さんの血が騒ぐ。
「はいはい、ついて行きますよ」
「へへ、ありがとうナス子姉さん」
皆を起こさないよう静かに部屋を出て階段を降りて行く。
「トド松ってさ、夜中によくトイレ行くけど寝る前にトイレ行かないの?」
「んー、その時はしたいって思わないんだよね」
「なるほどね、でも少しでも出るなら行っておいた方がいいよぉ」
なんて会話をしながらトイレ前に到着し、入り口で待つためナス子が壁に寄り掛かろうとすると、なんとその手を引かれトイレの戸を開けたトド松に共に個室に入れられてしまった。
「ちょ、なに!? まさかとうとう個室の中でも一人で出来ない身体になってしまったの?! いくつ、小学生なの?」
「違うから、一人で出来ないってのはぁ間違ってないんだけどさぁ」
つい一瞬まで普通に笑っていたトド松の顔がこれまた一瞬にして悪戯に笑う。
もうこの手は何を示すかわかってしまうナス子も、さすがにトイレの中ではと思い身をよじるが狭い場所で背中に腕を回されて、頭は壁に押し付けられてすぐに唇が重なってしまう。
「……っん……トっ…ドま」
「はぁ……やぁっと二人きりになれたね、姉さんv アイツらもやっと眠ってくれたしそろそろチャンスかなぁって思って〜」