第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
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気を使い合って、食事の片付けが終わると七人は二階へと移動する。
「なんだ、気を遣うってこの六人相手じゃ面倒なのかなって思ったけどそこまで大変じゃないんだね!」
賛成しておきながらも少しばかりキャンペーンに不安を抱いていた訳だが、今のところなんの注意もなく安心して手を合わせ、始まって早々から何度か叱られているおそ松を見てしまう。
あれは、仕方ないやつだ。
「だからそこのダメ長男、言ってるだろ。その黄色と銀色のヤツは比率を考えながら食べろって。他の奴らが食べるものが偏る」
「だあああ、また俺が集中狙いされんの?! もういいって、止めよう? こんなのやっても無駄だからっ」
しかしおそ松は相変わらず以前と同じ事を繰り返しており一松にまた完全マークされていた。
そう思えば他の兄弟もナス子も随分と楽なもので、見学しながらも好きな事も出来るし気が楽だ。
この後、まだまだおそ松にのみ一松や兄弟から絡まれるのはわかっている事だろう。
全員で銭湯に行っての帰り道でも、おそ松がしおしおに乾いている。
「えーと……大丈夫? おそ松」
「あぁ? これが大丈夫に見える?! お前なら止められるんじゃないの?! もう止めようって」
「えー? でも私は結構楽しいよ。ほぼ見てるだけだし」
「問題を起こすお前が悪いんじゃないのか」
「カラ松、お兄ちゃんにもたまには優しくしてくれたっていいじゃん!」
おそ松には一松が隣と言うかそのすぐ後ろにピッタリとくっついている。
少しだけ、少しだけマイペースを愛する長男には酷なのかなぁと思うナス子ではあったが、ここで止めに入るのも全員が賛成した事態で何か違う気もするし。
「……前も散々言ってやったのに全く進歩がない」
「まぁ、そういう男だよね馬鹿長男って」
「馬鹿長男~! あっははぁ」