第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
「はーい、夕飯ですよ~」
松代と共に作った夕飯をお盆に乗せて六人の座る円卓に並べていく。
今日の夕食は残念ながらトンカツではなくコロッケである。
「なぁんだ、トンカツじゃないのぉ? あんなに昨日怒ってたから今日はトンカツだと思ったのに」
「しっ! おそ松兄さん余計な事をナス子姉に思い出させないでよ、折角ポンコツな脳してるんだから忘れてただろうに」
「トド松には特別に鼻の穴から味噌汁を飲ませてあげようかぁ♪」
「ああっ、ごめんなさい! 嘘ですっ!! 美味しそうなコロッケ―、ぼくコロッケ大好きだなぁ」
人の膝枕で陽気に寝ていた癖に起きるとこれだ。
満面の笑みで味噌汁も零れる勢いをつけてトド松の席の前にお椀を置いてやる。
「そうやっていつも一言二言余計な事ばっか言うからいつもナス子が怒るんだろ、トド松。たまには優しくしてやったら?」
「うわ……チョロ松兄さんなんかに言われちゃったよ、ショックー」
「『なんか』ってなんだよ『なんか』って! 僕は家族としても恋人としても間違った事を指摘してやる優しい真面目な男だから」
「フフーン、チョロ松。優しいと言う代名詞はこの男、カラ松だぜ? ナス子もそう思うだろう?」
「あ~ハイハイ、そうですねぇ」
配膳が終わり自分もとナス子も定位置につく。
それを見た皆が一斉に手を合わせて7人同時に声を挙げた。
「「「「「「「いただきまーす」」」」」」」