第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
とはいいつつも、カラ松はチラチラと恋愛ものが好きなのかドラマをチェックはしている様子である。
何かある度に「ひぇ」とか「oh」とか言うもんだから隠れて見ているつもりでもバレバレだ。
逆に興味のない外の三人はそれぞれ好きな事をしている。
十四松と一松は二人で外に野球の練習をしに行っているし、おそ松は大方パチンコか競馬だろう。
ちゃんと構っておけば、満足してくれるのでそこの所は昔以上に理解と言うか扱い方が上手くなってきたかもしれない。
「ふぁ……ナス子姉、膝かしてよー。なんだか眠くなってきちゃった」
「ふぁ~……トド松の欠伸うつったじゃんか~。ほら、おいで」
「んん……ご飯の時間になったら起こしてねぇ。はぁ、このぽよぽよな膝がたまらなぁい」
「またそうやって余計な事を……」
こんな時間もなければ連休二日、六人の恋人相手にやってはいけないだろう。
早々に寝てしまったトド松の頭を撫でながらドラマの続きを見続けるナス子だったが、エロ情事の所為か自分までも脳が働かなくなってうつろうつろとしてきて首がガックンガックンである。
トド松を膝に乗せたままではあったが、そのまま後ろに倒れそうになった時ガシリとカラ松に抱き留められた。
「おっと、頭でもぶつけたら大変だぞ。気を付けるんだなナス子。なんなら俺の膝を貸してやろうか? ん~?」
「ん~? うん………」
もう眠くて眠くてそうカラ松が言ってくれるのならばと彼が座り込んでくれた所に頭を乗せて腰に抱き付く。
ふわっと香るカラ松の香りが安心を導くのか顔を埋めてナス子まで眠ってしまった。