第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
「あのさ、ゴムの感想は後で全員の前で聞くとして」
「え、言うの?」
「え、そりゃ言うでしょ」
「えー……嫌だなぁ。そんなのどうせ皆も使うんだしその時でいいんじゃないの?」
「…………ナス子って実は魔性の女だよね」
「はぁ?! なに言ってんの、馬鹿じゃないのチョロ松」
「いや、だって………まぁいっか」
自覚なしにも他の皆ともどうせ使うと言う発言に、なんだか開き直ってきた感が否めない。
変な所で照れて意地を張る癖に、変な所ではサラリとおかしい事を言ってしまう、残念でアホで馬鹿だがこの無頓着さもチョロ松や彼らにとっては惚れた欲目ともいえる長所にも見えてしまう。
「今日のセッ………セッ……」
「SEX?」
あんなにオラついていて、終わった後もスッキリしていたのに急にドモり視線がうろつくチョロ松。
何を言いたいのかはわからないが、単語だけならわかるのでそこは助け舟を出す。
「そう、SEX。 ……どう、だった?」
「え、だから気持ち良かったって言っ」
「そそそそ、そうじゃなくてさ! なんか感じが違ったのはゴム、だけじゃないんじゃないかって事っ」
「……」
言われて4ラウンドにおけるチョロ松との情事を思い出す。
そう言えば今日のチョロ松のSEXの仕方がいつもよりも丁寧で、優しさもあり時に攻め立てるような……なんだか彼らしくないやり方もあった気がした。