第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
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「いやぁ~~~~~~~~~すっきりしたぁ~~~~」
チョロ松はナス子の部屋で、素っ裸で満足そうに恍惚とした溜息を漏らし幸福感に浸りながら布団の上に座っている。
その真横で大きく息を荒げてうつ伏せになっている屍。
いや、息をしているので死んではいないが真っ裸で屍になりかけているナス子の姿。
先程のカラ松程ではないがカラカラに干からびそうだ。
「も、勘弁して~………さては私を殺す気だな?!」
「今までどれだけ相手してきたと思ってるの、このくらいで死ぬわけないだろ? 4回くらいで大袈裟な」
「私にとっては4回は多い方に入るの! うぅ……喉乾いたよぉ」
「そりゃ、あんなに声上げて汗もいっぱいかけばそうだろうね」
「………なんでアンタ、いや……他の兄弟もそんなに体力が有り余ってるの、別に嫌とかじゃない、けどさ」
うつ伏せの状態をいいことに聞こえるか聞こえない範囲の声でもにょもにょと気持ち良かったし……などと述べる。
こういう事をハッキリと告げてしまえばもう1ラウンド2ラウンド追加される可能性があるのでなるべくは聞こえない方向で言っているつもりだ。
「それは良かった、始めちゃえばナス子ってすぐに快楽でぶっとぶからいいよね」
チョロ松が悪戯な表情でまるでおそ松のように珍しく歯を見せて笑う、この様子なら満足したのだろう。
本日は1ラウンド2ラウンドの追加がなさそうで安心してしまう……が、それはそれこれはこれ。
言われた恥ずかしい言葉に手にしていた物を思い切り彼の顔面へと放ってやった。
「うっさい馬鹿野郎!! 地獄耳っ!!」
「ぶぉっっ!! 何も硬い枕を投げつけなくても……っ、ていうか今日のナス子の反応一つ一つ違った気がしない?」
「へ?」
「うーん、これは報告が必要だよね」
反応が、というのは予想するからにゴムの違いであろうか?
それともチョロ松が読んでいた雑誌のテクニックの実践結果なのか、そこの所はわからない。
ムスっとした顔のナス子がタオルで身体を拭って着替えている所に、パンツだけ履いたチョロ松が振り返る。