第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
「うげっ、チョロ松。そりゃ悪かったと思うけど……私やりたい事が」
「そんなのいつでも出来るでしょ」
「と、言われましても……こういう事だって別にしようと思えばいつだって」
「「「「「「出来ないよね」」」」」」
急に六人の声が揃う。
勘弁してくれ。
「恋人に奉仕するのも彼女の仕事でしょぉ、あとチョロ松! お前はレジで買い物に行っただけだし選んだのは俺達だからね?」
「そうだよチョロ松兄さん、確かにMVPで考えればチョロ松兄さんは貢献したとは思うけど一緒にあのコーナーにいなかった訳だし特に興味なかったんだでしょ?」
チョロ松への追撃が始まると、またチョロ松の顔に怒りの筋が入る。
「チョ、チョロちゃん?」
「ナス子」
「へ、へい!!」
「何その寿司屋みたいな返事は」
「いや、なんとな……く?」
なんだか掴まれている手に力がこもっていて払う事が出来ない。
払おうと思えば簡単に払えると思うのに、チョロ松の笑顔の気迫でそれが出来ない。
「ナス子の部屋、いこっか」
「笑顔が怖い!」
有無を言わさないその笑顔と、周りへの牽制のようなオーラが漂っており誰もチョロ松に珍しく文句が言えない。
「まだ家にあるのも使い切ってないけどさ、今日買ったのも全部貸して」
「えぇ?! チョロ松兄さんが最初に全部使うのっ? 選んだのぼく達なのに」
「………だったら次はお前がレジに行って買いにいけよトド松」
「う……なんか今日のチョロ松兄さんちょっとオラつきだしてる?」
それもそのハズである。