第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
後ろでは、新しく買ったばかりのゴムを見て楽しそうに和気あいあいとコブを作りながらも会話をしている他の長男、弟達。
その会話を後ろで聞いてナス子はハァと溜息をついてしまう。
「目当ての物は買えたのか?」
「まぁ、買って来たには買ってきたけどさぁ~、コイツら連れてくといらんモンまで買わされちゃって……一人で行けば良かったと絶賛後悔中でござる」
「ナス子姉、まだ武士口調まで続いてるの? それよりさぁ、ナス子姉はどれから使って欲しい? 種類も増えた事だし試してみようよ~」
笑顔で顔の隣に首を傾げて可愛くゴムの入ってる箱を見せてくるトド松。
「な、何を買ってきたんだ?! しかも見るからに大量に購入してるじゃないか! ん゛ん゛……ナス子はそんなに俺達の身体を求めていたのか……フフン、素直じゃないだけで心の底ではそんな事を思っていたんだな、全く素直じゃないラヴァーだぜぇ」
「ちがっ、これはコイツらが勝手に!!」
「ノンノン、恥ずかしがる事はないさぁ、いいんだぜ俺はいつでも準備は出来ている……」
会話が成り立たないと言うか聞く耳をもたない勘違いも甚だしい次男。
休みの日となると六つ子はいつもこんな感じだ。
思考がエロから離れる事は総じて少ない。
童貞を卒業してからはもう味を締めすぎている。
だが六人相手の時はもの凄く疲れるし体力だって限界になってしまう。
誤魔化して逃げて【しない】という事もあるものの、今日のこの松達のテンションで切り抜ける事が出来るだろうか。
「わ、私そろそろゲームしなきゃ! あと見たいアニメもあるし、部屋に戻━━━━━━━━━━」
立ち上がって踵を返すナス子を一人の男が引き留める。
「ねぇ、今日は僕が一番被害こうむった訳だし恥もかいたし逃がすと思う? ねぇ、ナス子」