第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
「何そんなに慌ててるのさ、見られて恥ずかしい物でもないでしょ? でも何でチョロ松兄さんがこんな女性誌を……はっはぁーん……なるほどねぇ」
「あ、慌ててなんかないけど?別に僕は女性誌になんか興味ないけど、たまにはそういうのにも目を通すのもいいかなぁって思っただけだよ」
「ふーん? ま、別にいいけどぉ? いいんじゃない? ぼくもこの特集ちょっと興味あるし、ファッション誌読んでおけばナス子姉のコーディネイトの参考にもなるしぃ」
トド松の手に持たれた女性誌の表紙に、今月の特集の文字。
女性誌によくある本当に気持ちいいセック○みたいな特集らしい。
どうやらチョロ松はそれが気になって手に取っていたようだ。
「ねぇナス子姉、これも買ってよぉ、今度一緒に買い物とか行くときの参考にしたいんだけどなぁ」
なんの躊躇もなくトド松がナス子のところにそれを持っていきカゴに入れようとするが、そこは当然チェックが入る。
「なにこれ、ファッション誌? 別にいいよぉ……流行りとかわかんないし、興味もあんまりないし」
「でたー干物女子の台詞ー。あのねぇナス子姉、いつもいつも口を酸っぱくして言ってるでしょ? そんなんだから」
「あーはいはいはいはい、わかったわかりましたよ! 買えばいいんでしょ買えば! どうせ一回とかしか読まないんだからこういうのは立ち読みでいいのに……」
「立ち読みはよくないよナス子姉」
「はい、すみません」
なんやかんやあって、やっとレジへ向かうことになるのだが、カゴの中身がわかっていないチョロ松がナス子に頼まれてレジへと行き、とても恥ずかしい思いをすることになる。
その間他のメンバーはすでに店の外で待機しており、怒りと羞恥心で顔を真っ赤にしたチョロ松に全員がゲンコツをもらうことになるのだった。
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