第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
「いたあああぁ!! チョロ松、どっか行かないでよぉ。一人でコイツら纏めるの大変なんだから」
「あ、ああ! ご、ごめん」
やっと見つけたチョロ松の元に足早にナス子が近寄って行くとチョロ松は眺めていた雑誌を閉じ元の棚に戻す。
そしてその隣では、チョロ松を探しに行っていた十四松も何やら真剣な表情で雑誌を立ち読みしていた。
「ちょっと十四松、チョロ松探して連れてきてって言ったのに、何一緒になって立ち読みしてんの、そんな真剣に……」
「なるほど……今度はここの株価をチェックね……」
「株?!十四松株やってるの?!てかわかるの?!」
本当にわかっているのかいないのか、株の雑誌を真剣な表情で読んでいる十四松。
真剣に見るあまり使命を忘れてしまっていたようだ。
「サーセン姉さん!つい!」
「ったくぅ……チョロ松も何読んでたの? 随分熱心に読んでたみたいだけど」
「ったくぅ……チョロ松、後少しで迷子センターで探してもらう所だったぞぉ。迷子の松野シコ松君ってさ~、んなはははは」
「絶っっっ対にやめろ!! そんな事したら一生お前と赤の他人になるからなぁ!」
「えぇ、探してあげたのにヒドーイ」
「チョロ松兄さんのことだからどうせわかりもしないし使いもしないスマホの裏技とか書いてある雑誌なんじゃないのぉ?」
「あっ、ちょっ、トド松!」
おそ松がチョロ松を茶化しに入り、意識がそちらに逸れた時チョロ松の読んでいた雑誌を不意にトド松が手にすると何故か慌ててチョロ松がそれを奪い返そうとする。