第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
やっとトド松とおそ松の姿が二人の目にうつりその場に近づいていくと二人は何かを言い合いながらも楽しそうに会話をしていた。
「絶対にこの薄型っ!! 0.01mm!! 密着出来て絶対に気持ちいいからぁぁ」
「それも捨てがたいけどさぁ、こっちの方がお洒落じゃない? ほら、温感作用もあるって書いてあるし気持ちがいいって!」
「…………いやいやいや、買うならこっちじゃない? 粒々のついてるやつ。こっちは0.03 m mだけどナス子が使われたら喜ぶ事間違いなし」
その会話から場所が何のコーナーかわかってしまうナス子は、二人の周りをいっさい気にしない声のトーンから恥ずかしいやら今すぐその場から立ち去りたいやらと思うが、これは自分にも関わる事なので一応逃げずに声だけ注意する。
しかも一松なんか合流してすぐに会話に参加していた。
「しぃっ、声が大きいから」
「あ! ナス子、お前ならどれがいい? やっぱ薄いやつの方がいいよなぁ?」
「ナス子姉、あったかいのついてる方がなんかホッとしない?温感なだけにっ」
「粒々でしょ。相手への配慮をかんがえるとこれが一番好きだと思うんだけど」
三人一斉同時にコンドームの箱を押し付けてこられ、咄嗟に手に持ってしまう。
「んなっ、ど、どれでもいいよ」
「んなこと言うとアレだぞ? 生でしちゃうからね? いいの?!」
「おそ松くん馬鹿なのかな? 馬鹿なのかなおそ松くんは。ああ、ウンコだったなぁ愚問だったわ」
「お前俺への当たり強くない?!」
思わず受け取ってしまったそれぞれの箱を見ると薄さだの温感だの触感だの、今時の避妊具はどうなってやがるんだ……。
大事なのはそこじゃない。いや、そこも大事だとは思うがもっと大事なことがあるような気がする。