第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
全ての作業が終わり、六つ子の部屋へと移動する。
ナス子はことあるごとに語尾にとんかつをつけており、兄弟達も居た堪れない。
目を合わせたら殺されるのではないかと、視線も合わせられず気まずい空気の中で各々好きな行動をとっていた。
一方のナス子はスマホゲームを堪能している。
一週間ぶりの彼女の休みだと言うのに、触れる事も目を合わせる事も出来ないなんて、なんと俺達は不幸なのだと彼女にではなく自分達に同情してしまう。
だが、諦める事をしない、空気も読まないおそ松はスマホゲームをソファでやっているナス子の隣にどっかりと不服そうな顔のまま座り込む。
「なぁ~、いつまで怒ってんの?」
「……………」
「ナス子、聞いてる? なぁって!」
「…………とんかつウィルスがなくなるまでは怒り続ける」
「だからとんかつウィルスってなんなのぉ?!」
今日は珍しく十四松が突っ込みをこなす。
初めて聞いたウィルスだが、それにかかると語尾がとんかつになるようだ。