第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
・
・
・
「あ゛ーーーっ、なんで俺が全員の食器洗わなきゃなんないのぉ?!」
「ナス子の機嫌が直ってないからでしょ、休みの日の家事はナス子もやってる訳だし怒ってるからこそ僕らに押し付けてきてるんだろ、ホント根に持つね、アイツ」
「それな?たかがとんかつくらいであんなに怒ることなくない、可愛くない」
「って言ってる割に機嫌関係なくナス子を触ろうするのはお前が馬鹿って事?」
「チョロ松ぅ、馬鹿じゃないから!俺は俺でアイツの機嫌直そうと努力してんの」
台所係に任命されたおそ松、チョロ松は彼女の機嫌の悪さにブツクサ言いながらも食器洗いをしてチョロ松がしまっていく。
「あああああぁ、もうヤダ!限界っ、俺このままナス子欠乏症で死んじゃう」
「お前いつそんな言葉覚えたの」
深夜に攻撃的に起こされ散々説教をされて寝不足にさせられたあげく、ナス子の機嫌はまだ悪い。
ご機嫌取りをする六人なんか無視をして同じ卓で朝食を食べても始終無言だった彼女に、誰かが何か手伝おうか?などと言ういらない台詞を吐いてしまったのが悪かった。
その人物のおかげで六人全員がナス子の家事と言う仕事を今日は押し付けられている。
「ズズ……ふは~お茶が美味い。十四松テーブル拭いてとんかつ」
「ハイ!!」
「ありがとんかつ」
「う゛ぅん! なぁ、ナス子……語尾になにか」
「なぁに、カラ松。洗濯これからでしょ? 宜しくねとんかつ」
「…………明らかに根に持ってる。これはとんかつ用意しないと許してもらえないだろうねとんかつ」
しかし、六人のこの推理は半分当たっているだけ。
ただ、とんかつだけの怒りだけではここまではナス子も怒ったりはしない。
このとんかつ事件に加え、同じ事が何度もあるから怒りが頂点に達したと言う事だった。
「一松兄さん語尾うつってるよ」
「は! しまった……ナス子を見てたらとんかつウィルスにかかった」
「とんかつウィルスってなにぃ?!」
・
・
・