第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
「ただいまー」
「おう、お帰りチョロ松」
「あ、ナス子もう仕事の時間?」
「そそ、今日も元気に体力吸われてきまーす!!」
「それ元気も吸われてくるようなモンじゃない?」
「そうとも言う~」
靴をトントンと慣らし、立ち上がって荷物を持つとチョロ松がナス子の顎に指をかけて上を向かせる。
「行ってらっしゃい」
「ん」
玄関に誰もいないからこそのチョロ松の行動。
しかし居間が空いているから、ミラー&カラ松はいいとして台所からコチラを見る一松と居間にいる十四松にバッチリ見られている事に気づく、今更ではあったが、チョロ松の額から汗が流れ一気に顔を真っ赤にして離れていく。
「わああああぁっ、お、お前らもいたの?!」
「そりゃいるでしょぉ、だってここボクん家でもある訳だし!」
「…………見せつけてくれますねぇ、チョロシコさん」
恋人関係も、もう長い癖にこんな付き合いたてカップルのようなやりとりを見られたと思うとチョロ松もナス子も少しながら照れてしまう。
二人で頬を赤くしてしまい、チョロ松・ナス子が目を合わせるとなんとも言えない表情で口が波打って笑ってしまった。
「って、やばーい!! 時間時間っ、行ってきまーーーーす!」
「「「行ってらっしゃい~」」」
ちなみに、カラ松は別世界にトリップ中の為ナス子が出かけた事すら気づかず、行ってらっしゃいの挨拶さえも忘れていたのであった。
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