第105章 【微エロ】【逆ハールート】なんでもない日常
おそ松とは違いセクハラまではいかないと信じ膝に乗せられたまま机の前で化粧をする。
その鏡越しで、カラ松はまたミラーと見つめ合っているのを見てしまい軽く吹き出しそうになって眉ペンシルがズレそうになってしまった。
やっぱ邪魔だ━━━━━━━━━━
「なんだナス子、肩を震わせて。はは~ん……照れているんだな?」
「シャラップ、カラ松!! 動かないで喋らないで鏡の中のオレェを見ないで!」
「え? あ、ああ。わかった」
素直なカラ松は言われればちゃんという事を聞く事もある。
しかし何もかもストップをかけられてしまうとやる事はない為ナス子の肩に顎を乗せて暇そうに目を細めた。
「……っし!! 化粧終わり。てかオールインワンのジェルこんなに少なかったかなぁ? この前買ったばっかなのに減りが早いような気がするんだけど。結構高いのにぃ」
「? トド松と兼用で使っているんだろう?」
化粧が終わったと言われて、やっと動いてもよさそうだと判断したカラ松は恋人の肩に額をくっつけて、鎖骨の匂いを嗅いでいる。
まるで犬のようだ。
「ん、くすぐったい……。トド松と兼用ってなに? 別に一緒に買った訳でもないしそんな話もした事ないけど」
時計を見て、少しだけ余裕があるなと思うと、少しだけカラ松の相手をしてやる為膝の上でじっとしているナス子。
「え、そ……そうなのか……」
「カラ松、今ヤベって顔したでしょ!!」
「アッ、あ~……し、してない」
「いや、してたしドモってるよね? もしかしてトド松が私のコレ使ってるの見た?!」
「あ~……」
恋人にも、兄弟にも甘いカラ松は決して弟を裏切る事はしない。
もちろん、状況と場合にもよる訳だが。