第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ
「黙って大人しく聞いてりゃ、意味わからん妄想拗らせやがってコルァ! 記憶抜けてるからって好き勝手捏造して違う記憶を植え付けようとしてんじゃねぇぞコノヤロー!!」
「は?! な、なにナス子ちゃん、急に口調変わってない?!」
転がされて慌てて起き上がるおそ松がビックリした顔をして見上げてくるのだが、そんな事ぁどうでもいい。
「ふんぬー!! 私の好きな所ってそれだけ? それだけなの?! アレってSEXの事かよ、マジふざけんなクソ共ぉ。ずっと聞きたかったのに!! やっと聞けたのに結局お前らの頭の中はSEXしかないのか? あぁ?! 猿か、猿なのかっ」
「うわぁ、チンパンジーに言われちゃったよ」
「そこ! 末弟、マジでキルユーーーーー!!」
「日本猿の親戚にも当たる訳だけどね、あとカピバラ?」
「はぁい、今の発言は誰かな? ファッ〇かな? お前のシコ松のシコ部分全部へし折ってやろうかっ」
「お、落ち着くんだナス子! お前にはメスゴリラと言う要素も……えっ、あ……待て待て何をす━━━━━━━━━━アーーッ!!」
「うるっせえぇぇぇぇぇぇ!」
鼻息がまだフンスフンスしている中で、地団駄を踏みキレる彼女をなんとか宥めようとするカラ松だが、言葉の選択肢を完全に間違えている。
故に、背負い投げを喰らう羽目になり、襖へと投げられて床に転がる。
「はぁ、はぁ……………………ぁ」
━━━━━━━━━━ポン。
暴れるだけ暴れ、肩で息をしていたナス子の後ろから気配なく肩を優しく叩かれ、一気に怒りから鎮静モードにチェンジされると自然にヒュっと顔が青ざめていく気がした。