第15章 構ってほしい長男 おそ松
「てかキスくらいで騒ぎすぎだから・・・今時幼稚園児でもキスくらいしてるよね」
「はぁ?!じゃあお前したことあんのかよ?!」
「はぁ?!私がキスしたことあるとかないとか今関係なくない?!」
おそ松がキレながらそう聞くと、ナス子もキレ返すようにおそ松の方を向いて反論する。
「キスくらいで騒ぐなって言ってんの私は!!」
「キスくらいって何?!キスってそんな簡単にするもんなの?!外国人?!外国人なのお前!!?」
「なんでそういう話になるわけ?!いちいちうるっさいなぁ!!キスくらいするでしょうよ付き合ってりゃ!!」
「じゃあやっぱり俺たちもあの日キスくらいしたってよかったんじゃないの?!仮とは言えカレカノの関係だったわけじゃん!そんなにキスくらいって言うならしてもよかったでしょ!!」
「はぁ?!なに?アンタ私とキスしたいわけ?!」
「お前とっていうよりかはね?!キスはしたいよね!してみたいよね兄弟以外とね!!」
いつの間にか2人の距離は一緒に画面を見ているより近くなり、言い合いはどんどんヒートアップしていく。
どちらも一度熱くなるとたとえ相手が引いたとしても何かきっかけがない限りは熱くなりっぱなしになるタイプである。
第三者が止めるのが一番確実だが、残念なことに今ここには存在しない。