• テキストサイズ

【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ



 お前に歌うぞ、と示すよう。
 俺はナス子一人を見つめ、指を差す。

「……………か、カラ松!? なっ、だ、ダメだよ!」

 場所があまりに遠くてなんと言っているかわからないが、大方止めようとしているのだろう。
 
 しかしもう、俺の中に灯ってしまった火は限界で爆発寸前だ。

「ナス子……お前だけは、逃がさない」

 スゥっと息を吸い込み、ずっとナス子に聞かせたいと思っていた特別な曲を、特別な場所で、特別な人物に捧げる。
 俺にとっては最高で最大級のラブ・ソングだ。

 カラ松ガール達から批判が漏れると思っていたが、それも杞憂だった。
 なんせナス子は俺が有名になる前からマネージャーのような存在でファンとも仲がいい。
 ただ、過激なファンもいない訳ではないので、今後は気を点けねばならない。

 一通り歌い終えて、俺はゆっくりと涙ながらに口を押えるナス子に近づいて行く。

「わかって、貰えただろうか? 俺の…………熱く滾る、この想いに」

「……っ、馬鹿なカラ松。私なんかより、素敵な人だってこんなにいっぱいいるのに」

「お前程俺の理解者はいない。待たせて済まない、もう逃げないでくれ……俺にはお前が必要だ」

「もう!!! もうっ! ほんっと……放っておけないよっ」

<カラ松回想終わり>
/ 2205ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp