第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ
「あの、すみません……お手洗いをお借りしても?」
「あぁ、二階下りてすぐの洗面台の所にあるよ。案内しようか?」
面倒見のいいチョロ松が立ち上がるが、なんだか恥ずかしくて首を振る。
「だ、大丈夫です! 一人で行けますからっ、それじゃお借りします!!」
言うが早いかナス子は急いでトイレへと向かって行く。
残された恋人である松達はグッタリと項垂れて、触りたいのに触れず、いつものナス子とは全く違う相手をしている為か疲労困憊していた。
「セックスしたぁ~い」
「おいっ」
「あぁ、セックスなぁ」
「おいっ」
「……挿れたいよね、セックス」
「だからお前らなぁ」
「セクロスー!!!」
「今はそういう状況じゃないだろうが!」
「でもさぁ、チョロ松兄さんだってしたいんでしょぉ」
「うん、したい。当然でしょ」
まぁ、その会話は伝わる訳もなくナス子は松野家のトイレへと入ろうとすると、丁度よく松代がトイレに入っていたのか勢いがついて開いた扉が頭に激突し、床に蹲った。
「どぉおおおおっ」
「あぁっ、ナス子ちゃん居たのね! 大丈夫だった?! いきなり開けちゃったからかなり大きな音がしたけど……」
「うぅ……大丈夫です松代さん」
「本当? もし後から痛みが残るようなら言ってね? 手当するから」
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