第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ
「ミケ子は何か知ってる?」
みゃ~
「そうか、みゃ~か」
まだ戻って来ない松共をいい事にスマホを取り出すと、今のうちにとゲームの行動力だけでも消費しようと凄い速度でタップしだす。
テンパってる癖に日頃の癖は抜けられない。
━━━━━━━━━━パァン
━━━━━━━━━━ビクっ
「はぁ、飯終わった終わった」
「ナス子姉の事何も聞かれなくって良かったねぇ」
「あれ? ナス子何やってるの?」
何でかこの三人、よく一緒にいる気がするが未だに誰かはわからない。
ちょっと喋り方が違う、それくらいだ。
近づかれたチョロ松にスマホを覗かれてギョっとして隠そうとすると、最早手遅れでスッと呆れた目で見られる。
「お前……こんな緊急事態にまたゲームしてんの?! それどころじゃないでしょっ」
「うわぁ、ごめんなさい! ごめんなさぁい!!」
「たはは、やっぱ俺らの記憶なくなったナス子でもナス子はナス子かぁ。ちょっと安心すんなぁ」
チョロ松に怒られて頭を抱えるが、おそ松が優しいのかなんなのかその言葉を吐くと何故かホッとしてしまう。