第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ
やっぱり、この人達は私の事をわかっているのだと。
それぞれが部屋に集合し、横並びに座る。
聞くと、長男から末っ子までの順番らしくまずは大きい順から自己紹介していくらしい。
一番に自己紹介をするおそ松は、若干照れがあるのかもどかしそうにも顔を赤くしてし鼻の下をかいている。
「ほんっと今更だよなぁ……ま、いっか。俺は松野おそ松! 目指してるのは人間国宝、カリスマレジェンドお兄ちゃんだから、そこんとこ宜しくなぁ?」
「は、はぁ」
スっと手を伸ばされて、それが握手だとわかると、おずおずとおそ松の手を握る。
その手を更にギュっと力を込めて握られてマトモな顔をしておそ松が一言。
「抱きしめていいかな?!」
「ぬぁ?! だ、ダメに決まってるじゃないですか、セクハラですよ!」
「あ~、やっぱダメェ? ちぇ~」
顔の区別はまだry
しかしこの長男は侮れない人物なのだと心に刻み込む。
「次は俺だな、フッ……俺は松野家に生まれし次男カラ松。己の魅力に対し常日頃悩みは尽きない故にナス子も俺の魅力に酔ってしまう日も遠くはないかもしれないが、ノープロブレムだぜぇ? いつでも俺の事が気になったら言ってくれ。 どんな事でもどんな願いでも俺が叶えてやるさぁ、フフ~ン!!」
「イタイ………」
「ん~?」
「あ、なんでもありません」
周りの目が死んだような目でカラ松を見たが誰も突っ込まないい辺り、この次男カラ松と言う男はこのような残念な立ち位置なのだろう。
喋る言葉はナルシストで、意味のわからない事を言う様はサイコパスなのかと思わせる。
「で、僕ね。松野家三男、松野チョロ松。まぁ、この六人の中では一番マトモだし何か困った事があれば頼りになるよ? だから困った事があったら他の奴らより僕を頼った方が賢明だから。わかった?」
「はい、わかりました」