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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ





 

━━━━━━━━━━ドサっ

「ふぎゃっ」

 情けない着地音が女の口から漏れる。
 
 松野家に帰りす巻きな彼女を床に落とし、六人は全力疾走で二階に上がった。
 やっと息を整えられる状況に安堵して全員は床に倒れ込むように座ると、おそ松がまず口を開く。

「ぜぇ……ぜぇ……ふぅ、良かったぁ。まだ母さん達起きてなくて」

「はぁ……この状況見られたら何言われるかわかったもんじゃないしね」

「それよりもチョロ松兄さんまた転んでなかった?」

「んな事に突っ込んでる場合じゃないから!」

 おそ松とチョロ松、トド松が会話をしながらも今の状況が全くわからない布団にくるまれているナス子は視線だけ動かし喋っている人物達を恐怖で見上げている。

 何故誘拐されたのか、何故す巻きにされているのか、ここはどこなのか、全く以って検討が着かない。

 話している中のトド松とふと目が合ってしまい、ズリズリと近づいてきてす巻きごと身体が跳ねてしまい、布団の中だがより縮こまった。

「うひっ!!」

「うひっ って…………ねぇ、一応聞くけどナス子姉さんさ、この場所、どこかわかる?」

「え、えぇと……わかりません。あああ、あの……私を誘拐しても家にお金ないし、なんの得にもなりませんからあぁぁぁぁぁ、なりませんからあぁぁぁぁぁ」

 聞かれた彼女は完全に挙動不審である。
 あまり抵抗を見せると殺されるかもしれない、そんな事を思うと暴れるのもよくないと思うが如何せんパニック状態だ、芋虫のようにゴロゴロ転がって彼らに釈明を告げる。
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