第104章 【逆ハー:卒業ルート】王道パターン、発動パートⅡ
「な、な、なっ!?」
周りを見ると、同じ顔をしている五人の男性とデカパンが立っているのを見て彼女は目を見開いた。
「ナス子大丈夫? も、もしかして十四松のハグ嫌な程怒ってる?」
「…………」
話しかけるおそ松をキョトンと見上げ、じっとその顔を見つめるナス子はは他の兄弟達にも目を向けるが何だか様子がおかしい。
「デカパン……」
「大丈夫ダスか? 傷はあれどもそこまで酷くはなさそうだったダスが」
傷?
言われてナス子は頭を触ってみると、そこにズキンと言う大きな痛みが生じる。
「痛い……」
「ねぇ、大丈夫なのナス子姉? ごめんね、まさかナス子姉が急に部屋に入ってくるだなんて思ってなくって」
近寄ってきたトド松に、ナス子は慌てるようにベットから降りてデカパンの後ろに隠れてしまう。
「……やばいね、あれは完璧に怒ってるに違いない。それ相応のお仕置きを受けなければ許してもらえないんじゃない」
「お仕置きぃ!? 俺達だって散々我慢してきたんだしおあいこじゃね? あー、でも怪我させたのは本当ごめんっ! お前に向かって投げた訳じゃないからね?!」
デカパンの腕を軽く掴み、大きな身体の後ろから顔だけ半分覗かせる彼女はまだキョトンとしてるどころか、やはり何かが違う気がする。
「ナス子?」