第103章 【リク作品】【逆ハ卒業ルート】六つ子と私:(過去編)あの頃
と、そんな事もあったなぁなんて思いながら私は今━━━━━
あろう事か、また酒で酔いつぶれながら思い出に浸っていた。
チビ太のおでんを七人で食べに来たのはいいけど、自分のコップと間違えて隣の日本酒のコップを飲んでしまった。
「ったくよぉ~、お前らよぉ。スクスクスクスクと大人になっちゃってぇ~………」
頭がフワフワ……身体もフワフワ。
誰かの大きい背中の上に自分はいるんだと思う。
誰かはわからないけど、逞しくなって。
「ったく、酒に関して一番厳しいヤツが最初に飲み間違えるとか何やってんだよ。お陰で飲み足りないっつーの!」
「まぁまぁ、そう言ってやるなおそ松。俺達もまだ飲んではいたかったが仕方ないだろ?」
あぁ、背中越から響く声はカラ松か。
じゃあ私をおぶってくれてるのは次男、面倒見のいいブルーだね。
「……帰ったら最初に布団敷いてやらないと。後、明日二日酔いになったら困るし冷えピ×と薬の用意もしておいた方がいいかもね」
いつもは弄ってくるけど、本当は優しいパープル四男。
最近じゃノーマル四男とも言われてる。
でも私にとっては一緒にいて安心をくれる相手。
「カラ松兄さんおんぶ変わろうか?」
「あぁ、大丈夫だ十四松。ここで代わってナス子が起きてしまうのも可哀想だからな」
カレーが喋ってる。
違った、十四松が喋ってる、黄色はカレーって昔言ったけどとにかく明るく元気でパワーがあるよね。