第103章 【リク作品】【逆ハ卒業ルート】六つ子と私:(過去編)あの頃
「でも似合うよ?」
「…………そりゃどうもー」
コイツ、照れおったわ!!
「姉さんボクはー?」
「黄色はね、カレー食べてる」
「カレー?!!」
「うん、カレーのイメージ。ひたすらカレー、うん。カレーだわぁ」
「そっかぁ、カレーかぁ……じゃあいっぱい食べよーっと」
素直だな、十四松。
そこは怒ってもいいんだぞ、と思ったが黙っておこう。
これも平和のためだ。
「トド松はもう予想範囲内の色だよね、本当はヒロインな色だけど立ち位置がもうピンクって感じだから違和感全くない」
「え~、もっとなんかないのぉ? つまんないなぁ」
「いいじゃん、似合ってないとは言ってないし!!」
と、最後まで皆のイメージカラーについて語る私だが一人納得のいかない赤い松がいる。
「俺だけ批判されてる気がするんだけど?! なぁ!!」
「え、だって赤って重要でしょ? ……あ、でもそっか。おそ松が赤なのはあれだ」
「え、なになに? なんか褒めてくれんの?! それならそうと早く言えよぉ」
急に嬉しそうに何かを期待するおそ松に、私は自分の意見に物凄く納得してしまい大きく頷きながら答える。
「いつも誰彼、構わずおそ松おそ松って言われてるからだきっと! なるほどぉ、それで長男で赤色なのかぁ。納得~」
「え……それ褒めてる? なぁ、それ褒めてるの?」
「褒めてるよ!! いやぁ、おそ松だわぁって」
「意味わかんないからソレ!!!」
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