第103章 【リク作品】【逆ハ卒業ルート】六つ子と私:(過去編)あの頃
「青って参謀みたいな感じだよね、後はまぁ皆のお守りをするような宥め役って言うか……カラ松青なんだぁ、ふーん。あ、カラ松眉毛染めてる? それとも手入れしてるのかな、何か皆と違う」
「服じゃなくて眉毛?! 眉毛の方に注目するの?!」
いやはや、だって一人だけキリってなってる事に気付いたんだもの。
私って見ているようで見てなかったんだな、適当人間だから仕方ない、とか言う弁解を勝手に心の中でしてみる。
「ごめんごめん、うん。カラ松の青はそれっぽいんじゃない? 参謀はおいといて、カラ松が次男なのはわかるかも」
「ホントか?」
「うん、なんとなくね」
へぇ~、なんて思いながら皆を眺めてると他の兄弟達も感想を聞きたいらしくソワソワしてるのがわかる。
コイツら可愛いなぁ、くそぅ。
これがお姉ちゃんたる由縁てやつだな、きっと。
「全部戦隊モノ的に考えると緑は攫われるイメージが強い」
「どういう事?! せめて癒しの色とか安心する色とか言ってくんない?!」
「んー、安心するから攫われる?」
「だからさぁ、その攫われるくだりは何なんだよ!」
いやぁ、これは相手にすると逆に虐め返されそうだし長くなりそうなので無理やり一松に話題を変えてじっと一松を見る。
「な、なに?」
「紫ってなんだろう、私は安心する色だけど……妖艶なイメージ? いや、妖艶って言うとエロイな」
「女子が言う言葉じゃないよね、それ」
「いやぁ、紫は何かなって考えてて。あ! ちょっと悪っぽく見えるけど実はしっかりしてるとか、優しいとか? 闇抱えてそうな雰囲気もあるかも!」
「なにそれ、俺そんなキャラに見える?」
ハッと息を吐かれてまるで嘲笑されるように一松に笑われてしまうけど、一松から出てる現在の雰囲気はおかしくないし敢えて紫の勝手なイメージだし当てはまるかは定かではない。