第103章 【リク作品】【逆ハ卒業ルート】六つ子と私:(過去編)あの頃
特に一番下にされたトド松なんかも昔は喧嘩いっぱいしてたし文句言いそうなのに不思議。
「んー。なんか変な感じ!! 慣れないけど皆が納得してるならいっか。私が一番お姉ちゃんなのには変わりないもんねーっ」
フフンと鼻息が漏れるようにそう言うと、プっと六人が私を見て噴き出す。
「言うと思ったわぁ」
「思ったねぇ」
「いつかこの件に関して聞かれるとは思ったけど想像通りだったね!」
「なっ、勝手に想像してたの?! ったく、いらん想像を。って………ん? おやぁ?」
もう一個、驚くべき事が私の身に起きている事に今更気付く。
今の事を喋っていたのが、まずおそ松。
次いでチョロ松。
最後はトド松。
ちなみに、声で判別ではない。
ちゃんと顔を見て、喋る前からわかってしまった。
もしやと思い、私は一人づつ指を差し名前を呼んでみる。
「えっと、長男のおそ松がコレ」
「コレってなんだよ」
「で、次男のカラ松がソレ」
「ソレ?!」
「三男のチョロ松」
「うん? そうだけど?」
「一松はこっちで」
「ナス子姉さん? 俺喋ってないのに……何で」
「あっちが五男の十四松で」
「ハーイ! 十四松です」
「末っ子のトド松はコイツと」
「コイツって酷くない?! え、え? 姉さんぼく達が誰が誰かわかるの?」
否定されない辺り、どうやら当たっているようだ。
そう、見た目にも変化が出てきている。
もっと早く気づけと突っ込まれそうだがこんなに長く付き合ってる訳だし、いつの間にか あれれ? って事あるよね?!