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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第103章 【リク作品】【逆ハ卒業ルート】六つ子と私:(過去編)あの頃 



 それよりも私は見てしまったさっきの女の人の写真が頭から離れなくって無言のままボーっとしてしまっていた。

「どうしたの、姉さん? 僕達よりも真っ赤だよ?」

「え、え?! 顔赤い……?」

 急に十四松の声が聞こえて私の顔の前に至近距離でひょっこり顔を出してビックリして後ずさってしまう。

「な、なんだろう? 同じ女としてもやっぱこういうの見るのは恥ずかしいって言うか……」

 たどたどしくそう言う私を見て、立っていたおそ松とチョロ松が急にニヤつく。
 もう嫌な予感しかしない。

「あ~、そっかぁ。照れちゃうんだぁ、恥ずかしいんだぁ」

「自分にはそんな色気も何もないから余計に赤くなっちゃってんだぁ」

 くそ、また楽しい玩具を見つけたかのように私の肩に二人して手をおいてものすごーーーーーく楽しそうに私の手から雑誌を奪ってまた開こうとしてくる。

「も、ももも、もう見ないってば!」

「なんで? 参考にでもすればぁ?」

「そうそう! 顔やスタイルは真似できないけどポーズくらいなら出来るんじゃなーい? そしたら彼氏出来るかもよ」

 いっつも私をこうやって玩具にして遊んでくるのはこの二人。
 特に中学生になったあたりからそういうのが増えた気がする。

「彼氏なんていらないし! もういいってば、見せないでよっ」

 水着までなら見れる。
 けど裸で凄い恰好をした大人の女の人を見るのは気が引けた。
 さっきのページが開かれて、私の前に雑誌を持ってくる悪戯っ子の二人。
 慌てて両手で顔を隠すと、上からもう一人の声がかかる。

「嫌がってるんだからやめてやれよ二人共」

 カラ松が二人から雑誌をヒョイっと奪って、私はチョロ松おそ松と同じにその動作をポカンと見上げてしまった。

 そう、カラ松はどちらかと言うと私の味方についてくれる事が多くなった。

「でも最初に見たいって言ったのはナス子姉さんでしょ、ま!見た所で色気とかそういうのは身に着かないと思うけど」

 トド松に至っては、おそ松やチョロ松に感化されたのか私を弄ってくる事が増えている。
 しかも悪気なくサラっと言う物だから悪意があるのかないのかわかんない。
 今のは悪意アリだと思うので、帰りにコイツの靴の中に石でも詰めて行こうと思う。
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