第103章 【リク作品】【逆ハ卒業ルート】六つ子と私:(過去編)あの頃
「そ、それは私にも色々あって……」
「あー! わかったぞ。コイツ、クラスに好きなヤツがいるんだ」
「なるほど、それでその好きな男子と遊んでるってわけか」
「ずるーい!」
素っ頓狂な事を言われて目が丸くなってしまう私。
もうお風呂の事は忘れたみたいで安心したけど。
大人でも学生でもさ、こういう恋愛の話題ってどこでもあるよね。
それに自分達は毎日のようにトト子ちゃんトト子ちゃん言ってるんだから私に好きな人が出来たって関係ないと思う。
しかし残念ながら……。
「いないよ好きな人なんて!」
「本当? おい、お前ら! 今度ナス子姉のクラス見に行ってみようぜ!!」
「「「「「おー!」」」」」
また新しい遊びが見つかって楽しそうに悪だくみを始める兄弟達。
結局私のクラスに来ても好きな人なんていないし、ただウチのクラスで悪さするだけして満足して帰っていっただけだった。
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