第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
とりあえず私は目の前に立つ一松から目を逸らし、いつも私を助けてくれるチョロ松に視線を向ける。
目でヘルプミーを強く訴える。
目は合ってるんだけどなんでずっと真顔で止まってんの?
気づけよチョロ松、困ってんだよ私は!!!
お前しかココを止められる人いないんだってばぁああ!
「そんなのさぁ、俺しかいなくなぁい?」
困ってチョロ松を見てると口を最初に開いたのはゲス松、じゃなかった、おそ松だった。
「だって俺ってばカリスマレジェンド、人間国宝だよぉ?ナス子だって俺みたいな完璧な弟いたら鼻が高いでしょ~、弟って言うより彼氏にしたいとか思ってるんじゃなぁい?」
やめろ、そのネタを今出すなカリレジェ馬鹿のおそ松よ。
「何を言っているんだおそ松、そんな事を言ったら普段ナス子に頼られているオレ、カラ松が一番だろう!なぁ、ナス子っ!俺がどれだけお前の事を思っているか知っているだろう?」
だからやめてくれ、この場でそのネタもやめてくれカラ松。
「はぁ?だったら僕の方こそナス子の事一番知ってるんだけど?馬鹿でアホで救いようもないグータラな所とかさ、相談役だっていっっっつも僕が引き受けてる訳だし?」
ねぇ、助けてって目で言ってるのにどうしてそこ対抗したの?とりあえずチョロ松はケツ毛燃やそっか?
「・・・・・・皆何も知らない癖に、別に俺はコイツの一番になりたいとか思ってるワケじゃないけど、仕方なく関係を続けてるっていうか」
やめて下さい、その誤解を招くような言い方。
素直にミケ子に会いに来てるって言ってくださいよ、一松、怖いよ本当に。
「あははー、ボクナス子姉と仲良しだよ?だって一緒に秘密の場所に行ったし、いっぱい喋ったし!プレゼントももらったー!だから一番はボクだよー?」
十四まぁあああつ?プレゼントって絵の事かな?十四まぁああつ?
十四松にちょっとトキめいた事があるのは本当だ。
でも、あれはチョロ松の言う通り、ギャップ萌えだ!
「もう、皆わかってないなぁ~!ナス子姉はぼくの事すっごく頼りにしてくるんだよ?緊急の時はいっつもぼくに連絡してくるしぃ、ぼくだから頼ったって言ってたもんね?」
ここでその話出しちゃう?今出す?間違ってないけどこの場ではマジトッティやめてぇえ!