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【おそ松さん】松野家と年上幼馴染(R18)

第103章 【リク作品】【逆ハ卒業ルート】六つ子と私:(過去編)あの頃 



 プールサイドから上がって着替えを済ませて七人、髪も乾いてないままだけど松野家へと歩いている途中、私にとっては初めての事件が起きた。

「あれ? ナス子姉さんどっかで足ぶつけたの?」

「ん? なんで??」

 どこも痛い所もないし何を言ってるのかなと思って誰だかわからない松に振り向く。

「だって、ほら見ろよチョロ松。ナス子姉のスカートから血ぃ出てるよな」

「あ、ホントだ。泳いでて気づかなかったの姉さん? いくら鈍くてもぶつかったら痛いって思うのに大丈夫?」

 スカートから血?
 ふと自分の太ももを見ると、しっかりと血の筋が太ももを伝って垂れてきている。

「ええぇ?! な、なにこれ、なにこれぇ?!」

「いや、僕らもわかんないけど落ち着いて! こんな道端でスカートなんかめくってたら変態だと思われるからとりあえず急いで家帰ろうよ!!」

 着替えと言っても面倒で、まだ私は服の下に水着を着たままだ。
 湿ってるけど松野家でお風呂借りるか皆で銭湯に行けばいいなんて思ってたから怪我なんて全然気づかなかった。

 とにかく意味がわからなくて早く確認しないとって思って六人が走っていく先を私も追いかけて行く……けど、何か身体がおかしい。
 
 ちょっと、お腹が痛い気がする。
 プールで冷えたのかな。

 松野家に到着して、六人が松代さんを呼びに行ってくれて、私はなんだかお腹の痛みとこの血の所為で混乱して半泣き状態で松代さんに飛びついた。

「おばさん、おばさん! なんかね、お腹が痛くてっ、足! 足もね、玄関で見たけど、どっこもぶつけてないのっ!! 私死んじゃうのかな、病気かなぁ?!━━━━━━━うわあぁぁぁん」

「ナス子姉さん、死ぬとか言うなよ! 大丈夫だよ、母さんがなんとかしてくれるから」

「そうだよ!! 姉さんが泣いてたら僕までなんか……」

「「「「「「………うっ」」」」」」

 小さい子と言うのは、何故誰かが泣くとつられてしまうのだろうか。
 そこから私達七人は限界で大号泣の嵐。
 松代さんも全員を宥めるのに苦労としたと……ある程度私が大人になってから聞いた。

 いやはやー、お恥ずかしいお話ですみません。
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