第103章 【リク作品】【逆ハ卒業ルート】六つ子と私:(過去編)あの頃
「やる気もないくせによく言うわぁ。私もやる気ないけどさ」
「こういう時はナス子姉さんが年上だと宿題うつさせてもらえないし面倒臭いよなぁ」
「それはこっちの台詞ですぅ! あんた達はいいじゃないの、六人もいるんだから得意分野をお互いにやってそれを写しあえば。私なんて年上なんだからそっちの家に泊まったとしても誰も教えてくれないんだよ~」
プ―ルの水が身体に浸透して、段々と心地がよくなってくる。
上を向いて、流れに任せて水の上に浮かんで目を瞑るとたちまち私の両手が兄弟二人の誰かに引っ張られてグイグイと高速に進みだした。
「ぎゃあああ、やめてよ! 人を玩具にするなおそ松っ」
「なんで僕の名前ばっか!! 叱るなら他も叱ってくれないと納得いかないね」
「ってことはアンタ本物のおそ松なわけね! だって誰が誰かわかんないもん、もう連帯責任!! ってか、早い早い、私は玩具じゃないからっ。センセに言いつけてやるんだからねええええぇ」
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