第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
<ナス子side>
もうダメだ、ヤケクソ。
口を開けばコイツら六つ子の事褒めちゃうしなんか変な言葉言っちゃうし、意味がわからない。
何度言っても誰も止めてくれないし、久しぶりに六つ子の悪巧みによって騙された。
お酒の力でも借りないとマジでやってけない・・・。
この前の合コンの時みたいに気持ち悪くならなくて良かった。
お酒ってテンションが大事なんだね、きっと。
合コンの時は緊張してたからダメだったのかなぁ・・・。
言いながら私はずっと膝に頭を乗せているトド松を撫でている。
ど う し て こ う な っ た
あれだけ普段私の事を女子と思わないとか残念だとか言ってくる幼馴染兼弟達が私に甘えてくる。
これはあれか?ゲームの中か??
こんな逆ハーゲームあっても相手がコイツら・・・殴り倒したくなるよね、うん!!!
薬が切れたらまずアレをアアしてこうして、それでアイツらを○○するでしょ?
あとは〇〇〇してからの、××××してー・・・
私は甘えてくる松共を余所に心の中でコイツらを殺す算段を立てていた。
別にコイツらは私の事女性として扱ってる訳じゃないし、っていうか女なら誰でもいいんだっけ?
でも可愛い子限定でしょ。
とにかく恋愛的なそういうのがなければ別に構わない。
ヤケクソで2本目のビールを飲み始めた時、一松が私の目の前に立った。
「・・・・・・・・・ねぇ・・・ナス子姉さぁ」
「ん?一松も撫でて欲しいの?可愛い猫ちゃんだぁねぇー。おいで、ホレホレ」
もう私のテンションは若い子を相手にするオッサンだ。
手をチョイチョイ動かして手招きしてる。
「今日色々言わせたけどさ・・・結局、誰が一番なの・・・?」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・
んん?!
「こんだけ喋れば少しくらい本音も入ってたんじゃないの?」
一松の言葉に何故か他兄弟全員が普通に胡坐で円を描いて座り直し、全員で一気に私を見てきた。
真顔ーーーーー?!怖っっっ
え、なんですか、この状況?一番??