第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
羨ましくはない、相手はあのナス子姉な訳だし、決して羨ましくはないが・・・
やっぱり
女 の 子
と言うだけでも膝枕されている事は万死に価すると思うんだよね。
例えグータラ干物女子、残念なナス子だったとしても・・・。
「なんだよぉ、トド松ばっかズルくな~い?お兄ちゃんにもそれやってよぉ~」
いつの間にか何本も空いてるビールの缶。
ラーメン屋の時みたいにナス子の肩に手を回して絡んでいる。
お前いつ空けた?!あれって僕らのじゃなかったの?!
「うぃ~・・・、追加持ってきたよ」
そして今度は一松が追加のビールを大量に運んでくる。
お前ら忍者かよ!!!!いつ部屋出たんだよ?!
渋々僕も一本手にとって缶を開ける。
見ればいつの間にか皆もう飲んでる事に気づいた。
やれやれ、今日は宅飲みか。
「はいはい、アンタもおいでホラ。全く長男の癖に可愛い所あるんだからさー普段マジムカツクし馬鹿だし救えない程ゲスいけどそこもおそ松のいい所だよねぇ」
「いや、それ褒めてなくね?!!」
言ってる事とは裏腹に、ナス子はおそ松兄さんの頭も撫でる。
少しだけ羨ましいと思っても僕からは絶対に行けない。
だって一番マトモで安パイなのは僕だからね。
「し、シスター・・・オレも、いいだろうか・・・」
うわ、カラ松お前まで行くの?!
いつも女の子に奥手で相手が小学生と言うだけでも女子と言うだけで緊張するお前が?!
もう女なら誰でもいいって事?!!
けどナス子は素直におそ松兄さんから手を放しカラ松も撫でる。
・・・・・・・・・なんだこの現場、収集つかないんだけど。
「姉さーん!!!」
今度は十四松が後ろから抱き着く。お前はいいよなぁ、キャラがそんなだから堂々と出来てさぁ。
「よしよし十四松ぅ、嫌いじゃないよぉ、本当は大好きだよぉ、可愛い弟なんだから!ハハハハハハハ」
そして何本かビールを開けた兄弟達がナス子の周りに群がっている。
いつもは絶対こんな事させないし、こんな事したら即刻死刑だろう。
「・・・・・・」
隣でビールを飲んでいた一松が立ち上がった。
オイオイオイオイ、お前まで行くの一松?!