第102章 【リク作品】【R18】【逆ハー卒業ルート】エロ松会議
「王手!!!」
「もうっ、何度も言ってるけど歩の一手だけで王手はできないから! もうやめよ〜、勝負になんないよぉ。 あとおそ松兄さんさ、ぼくたち毎日ナス子姉と一緒にいるんだし、たまにはナス子姉が好きに出かけたってよくない? 独占欲強すぎ。 束縛って今の時代じゃ流行らないし下手したらDVだよ」
「DV!? そしたら姉さん出てっちゃうのかな?!」
一人文句を垂れるおそ松が弟達に窘められると物凄くつまらなそうな顔をして八つ当たりでまたチョロ松を足蹴にする。
「痛って!! だから痛いっつってんだろが!!! もうっ、なんなんだよお前はっ」
「だ~ってぇ、ナス子いないと面白くないし。それならチョロ松で遊ぶしかないじゃ~ん!」
「フッ……おそ松、なんなら俺が一緒に遊んでやっても構わな」
「ああ、別にそれはいいや」
「え」
つい昨日の事、たまたま友人からナス子に電話が入り、旦那が出張という事で泊まりに来ないかと誘われた彼女。
松野家に移ってからという物、毎日が忙しなく、旦那候補である六人にちょっかいをかけられたり体力的な事で消耗させられたりと休みなのに休みでないような日々を過ごす事が多かった。
たまにはのんびりして、しかもこの惨状やうっ憤を晴らしたいと思っていた時にタイミングよく親友からの誘いだ。
もう速攻OKして家族に宿泊を告げると、おそ松以外は賛同してくれた。
拗ねる長男はまた機嫌をとればいいと思い、放っておいて結局泊まりに行ってしまったナス子に、おそ松はまだムスっとしたまま拗ねてチョロ松を弄っている。
「は~~~~、ったく。僕で遊ぶってなんだよ! 一人で遊んでろよ子供じゃないんだし」
「一人でぇ? 金もないのに何して遊ぶんだよ」
「将棋する?!」
つまらそうな顔のおそ松に向かって、十四松が将棋盤を取り出すとスっと目を逸らしておそ松は口を開く。
「よし━━━━━━━━━━会議しよう」
「「「「「?」」」」」
急におそ松が真顔になって手をポンっと叩く。