第101章 【逆ハールート:短編】彼らの場合
「そ・れ・で……見て欲しいのはこっち! いい? まずこのインナーをこうやって白やピンク、紫、黒などと考えてレースをつけます!」
「「「「「「おおっ」」」」」」
「でもって、胸の所は少し強調させてスケるような感じで……」
「「「「「「おおーーーーーっ」」」」」」
「何がおおーっ、だお前ら!!」
「ナス子姉はちょっと黙ってて!」
「はい」
何故自分の話題なのに静止されたのか謎だが、トド松の気迫に押され黙らずを得ず、ソファに正座までしてしまう。
「そして━━━━━━━━━━大事なのはここからね?」
「パンツの事だね」
「そう、チョロ松兄さんさすがムッツリ! わかってるっ 50点!!」
何だかこの場からも離れたくなってきたナス子。
しかし入り口側にボードがある為出て行けず仕方なくまたゲームを始める。
「こっちのおばちゃんパンツを……こう、ね? もっと短くさせて、端っこにポイントをつけたりレースやフリルで飾る」
「「「「「「おおおーーーー!!!」」」」」」
トド松の演説に六人から拍手と歓声が起こる。
下着くらいでなんだと言いたい所だが、口を出せばまた黙れと言われるのでここは我慢だと眉を寄せてナス子は無言で聞いている。
「どう?! こっちの方がよくない? ぼくら童貞も卒業してるんだよ? なのに何でかまだ捨てきれない何かがあると思って最近考えてたんだよ! それは……………」
「フッ……ここは俺が答えよう、つまり……ナス子のダサイファッションセンス!! が邪魔をしているっ。……そうだろう?」
「………あー、カラ松兄さんに答えられるのは心外だけど正解」