第14章 六つ子が気持ちよくなる薬を私が飲まされました 六つ子と私
「え、早く俺たちに会いたかったんでしょ~?」
相変わらず楽しそうなおそ松が鼻を擦ってナス子に言うが、ナス子はまた口を押えおそ松を睨みだした。
「姉さんったら、別に今更理由とかどうでもいいじゃーん!たまには素直になって僕らとお喋りしよっ」
そしてトド松が続いた。
「姉さんずっと口押えてるの苦しいって言ってたでしょ?ボクが喋るの手伝ってあげようかー?」
言った十四松がナス子の両手を口から離し後ろからホールドする。
「ちょぉおおおおお、やめろ十四松!今この状態のまま私の口が開くと本当大変な事になるから、皆が大好きすぎて辛いんだってずっと言ってるでしょ?だって世界で一番の六つ子が私の前にいるんだよ??今すぐ撫でくり回したいししがみつきたいし、私が女だったら抱かれたいって思うよね!!もう他の世の女子だって皆あんたらの虜だって思うよっ・・・ぜぇ、はぁ・・・・・・殺すなら殺せー」
「えっと・・・僕、なんだか可哀想になってきたんだけど」
あまりに必死なナス子を見ているとなんだか・・・気の毒に思える。
オレもチョロ松の意見に賛成だ。
「・・・けっ、お前らがやれっつったんだろ。結局全員ノリノリだったの俺、知ってるからね?」
一松、今それ禁句だ!!!!
「やっぱり!どうせ犯人はあんたたち賢くてモテモテイケメンの六つ子全員だと思ってたわ!モテ死ね、クソが!!」
ん~?
だんだん見ていられなくなってきたぞシスター・・・。
「あはははは、姉さん声やっぱりスッゲー煩いね!!」
「黙れ賢い十四松!野球やってちょっと体鍛えてるユニフォーム姿が素敵とか思ってないし、言ってないし!」
ナス子の両手首を後ろからガッチリホールドする十四松も楽しそうに笑っている。
素直に嬉しそうだ。
「いや、言ってるからね?普通に口から言葉でちゃってるから!」
ナイス突っ込みだチョロまぁつ。